エクセルで数字表示が変わってしまうことありますよね。
例えば、「001」と入力して、Enterを押すと「1」と勝手に変わってしまいます。
直すときは、書式設定でいろいろいじって修正したりしていましたが、もっと簡単に直せるんです!
『’』(シングルクォーテーション)をつけよう!
エクセルでは、セルに「001」と入力すると、「1」に自動で変換されます。(標準の設定です)
これを変換されないようにするのは、とても簡単!
数字の前に『’』を付けるだけです。
「’001」と入力すれば、「001」と表示されます。
これは、「’」(シングルクォーテーションマーク)を付けることによって、入力データを文字として認識するようになるからです。
「’」はキーボードの”7”と一緒に記載されています。
7とShiftを同時に押して入力しましょう。
注意点
注意する点はひとつ。
入力データを文字として認識してしまうため、関数が計算されなくなります。
簡単な四則演算(足し算・引き算・掛け算・割り算)なら可能ですし、数式にあてはめたりしない場合は、全く問題ありませんよ!
数が多い時は書式設定で一括設定しよう
いちいち「’」を付けるのが面倒な時、数が多い時は『セルの書式設定』で『表示形式を文字列に』変更しましょう。下の表のように、社員番号3桁の数字で社員番号を入力したい時は
- A列(もしくはその範囲)を選択した状態で右クリック
- 出てきたドロップダウンリストから『セルの書式設定』を選択
- 表示形式の分類から『文字列』を選択し『OK』を押す
これで、A列に入力すると、入力した文字がそのまま表示されます。
「001」、「00001」と入力するとそのまま表示されるようになります。
ただし、この状態では、先ほどの「’」を付ける時と同じで、関数の計算はされません。
そこで、さまざまな入力に対応できるのが、『ユーザー定義』。
覚えるまでが大変ですが、一度覚えてしまうととても役に立つ書式設定です。
セルの書式設定で『ユーザー定義』を使う
セルの書式設定の『ユーザー定義』では、セルの表示を細かく設定することができます。
先ほど、『文字列』に変更した分類を『ユーザー定義』に変更し、右側の”種類”の個所を変更することで希望の書式(表示)にできます!
今回の場合は、「セルに表示させる桁数を3桁にしたい」なので、「G/標準」と記載されているところを「000」に変更します。
すると、「1」と入力されているところは「001」の表示に変更されます。
これは、表示が変更になっただけなので、数字として認識され、関数も計算されます。
また、文字列はそのまま文字として表示されるので、変に変換されることはありません。
セルの書式設定は、右クリックで表示できますが、
Ctrl + 1 のショートカットでも出せますよ!
おすすめ『ユーザー定義』
『ユーザー定義』は知っているのと、知らないのとでセル表示の自由度が広がりますし、作業性もあがります。
ユーザー定義に「@県」と入力すると、セルの文字の最後に”県”が付きます。
#は数字として表示されるので、「1234567」と入力してあるセルのユーザー定義を
「”〒”#-####」とすると、「〒123-4567」と表示されます。
ユーザー定義で変更できる事さえ知っていれば、WEB検索で、どう入力すれば希望の表示にできるかはすぐに見つかるので、ユーザー定義の設定方法だけは覚えておきましょう。
ユーザー定義に入力 | セルに入力する文字(数字) | セルに表示される |
@県 | 愛知 | 愛知県 |
”TEL:”000-0000-0000 | 01234567899 | TEL:012-3456-7899 |
#,### | 0123456789 | 123,456,789 |
#,###”円” | 00100000000 | 100,000,000円 |
yyyy/m/d(aaa) | 24/7/30 | 2024/7/30(火) |
h”時”mm”分” | 11:20 | 11時20分 |
まとめ
今回はエクセルで0が勝手に消えてしまうのを防ぐ方法をまとめました。
最後にお伝えしたユーザー定義は、とても役に立つ設定なので、ぜひとも覚えて使ってみてください!