Excelの「フラッシュフィル(Flash Fill)」は、データのパターンを自動認識し、入力補助を行ってくれる便利な機能です。例えば、姓と名が別々のセルに入力されている場合に、フラッシュフィルを使えば簡単に氏名を結合することができます。
今回はそんなフラッシュフィル機能について、画像付きで分かりやすく説明したいと思います!
フラッシュフィルの基本的な使い方
- 元データを用意する 例として、A列に氏、B列に名が入力されているとします。
- パターンを示す C列にフルネームを作りたい場合、まずC2セルに「北海道一郎」と手入力します。
- フラッシュフィルを適用する
- C3セルを選択し、[ホーム]タブ → [編集]グループ → [フィル] → [フラッシュフィル]をクリック。
- または、C3セルで「Ctrl + E」を押す。
- Excelが自動的にパターンを認識し、残りのセルにも適用されます。
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この状態でフラッシュフィルを使用すると、C10セルの茨城九郎さんまで入力してくれます!
フラッシュフィルの活用方法
1. メールアドレスの作成
例えば、社員の姓と名からメールアドレスを作成する場合、
- A列に「Hokkaido」、B列に「Ichiro」があるとします。
- C2セルに「hokkaido.ichiro@example.com」と手入力。
- C3セルを選択し、「Ctrl + E」を押せば、同じ形式で自動生成されます。
(半角、全角、大文字、小文字もその通りにへんかんしてくれます!)
2. 数字の整形
電話番号のフォーマット統一や、郵便番号のハイフン追加も可能です。
- A列に「1234567」のようなデータがあるとします。
- B2セルに「123-4567」と手入力。
- B3セルで「Ctrl + E」を押せば、同じ形式で変換されます。
3. 住所データの整理
フラッシュフィルを使うと、長い住所データを分割できます。(形式が同じものに限ります。東京都新宿区と愛知県名古屋市中区は同時に変換できません。)
- A列に「東京都新宿区西新宿1-2-33」のようなデータがあるとします。
- B2セルに「東京都」、C2セルに「新宿区」と入力。
- B3セル、C3セルで「Ctrl + E」を押せば、すべての住所データを自動分割されます。
4. テキストの整形(大文字・小文字変換)
フラッシュフィルを使って、一括でフォーマットを変更できます。
- 大文字変換
例: 「hokkaido」→「HOKKAIDO」 - 頭文字だけ大文字にする
例: 「hokkaido」→「Hokkaido」
フラッシュフィルの注意点
- データの一貫性:フラッシュフィルはパターンを認識して補完するため、入力ミスがあると誤った結果になることがあります。
- リアルタイム更新はしない:新しいデータを追加した際、自動的に適用されるわけではないため、再度「Ctrl + E」を押す必要があります。
- 数式ではない:フラッシュフィルで入力されたデータは固定値となり、元データが変更されても自動更新されません。
まとめ
フラッシュフィルを活用すれば、手作業での入力を大幅に削減し、作業の効率を向上させることができます。特に、大量のデータ処理を行う際には非常に役立つ機能ですので、ぜひ活用してみてください!