肝斑(かんぱん)はシミの一種ですが、割合で言うと10%~20%程度いるそうです。
” 肝斑をシミだと思ってケアしていたら、悪化して、調べたら肝斑だった! ”
なんてこともあると聞いて、自分の右頬にある大きなシミはどうなんだ?と思って、調べてみました。
今回は、シミ・肝斑のケアの方法、クリニックでの治療方法などをまとめてみました!
肝斑(かんぱん)とシミって?
肝斑(かんぱん)と一般的なシミは、どちらも顔に現れる色素沈着ですが、いくつかの違いがあります。
肝斑は…
- 左右対称に現れる:肝斑は主に顔の両頬、額、鼻、上唇に左右対称に現れることが特徴です
- 色が均一:茶色や灰色で、比較的均一な色合いを持ちます
- 境界がぼんやりしていることがある: 境界がはっきりしていないことがあります
- ホルモンが関与:ホルモンの変化(妊娠、ピルの使用、更年期など)が関与していることが多いです
シミは…
- 不規則な形と位置:シミは、顔のどの部分にも現れますが、特に紫外線にさらされやすい部分に多く現れます
- 色の濃淡がある:色は茶色から黒に近いものまでさまざまで、濃淡が異なることがあります
- 境界がはっきりしている:シミは比較的境界がはっきりしていることが多いです
- 紫外線が主な原因:紫外線の影響や加齢が原因で発生することが多いです
肝斑とシミの見分け方
肝斑 | シミ | |
出現する場所 | 左右対称に出現 | 不規則に出現 |
原因 | ホルモンの変化(可能性) | 紫外線の影響 |
反応 | 治療やケアに敏感 適切な対応で改善の可能性アリ | 紫外線を避けることで、進行を防ぐ |
シミだと思っていたら、肝斑だったという事も多々あります。
自己判断で分からない場合は皮膚科で確認してもらいましょう!
ケアと予防
肝斑とシミはケアや予防が似ています。
一覧にまとめるとこんな感じです。
ケア方法 | 肝斑 | シミ |
紫外線対策 | 肝斑を悪化させないために、徹底的な紫外線対策が必要 | シミの悪化・増加を防ぐために、徹底的な紫外線対策が必要 |
スキンケア | 刺激の少ないスキンケアを選択する 美白成分を含む化粧品は悪化を防ぐ為にも◎ | 美白成分を含む化粧品を取り入れることで、色素沈着を抑える |
抗酸化ケア | ビタミンCやビタミンEなどの抗酸化成分を摂取・使用することで、肌の酸化を抑え、肝斑・シミの進行を防ぎ改善を図る効果が期待できる | |
トラネキサム酸 | トラネキサム酸が含まれた内服薬を使用すると、肝斑・シミの改善などの効果が期待できる |
ケアや予防は似ている肝斑とシミですが、治療に関しては全く異なるものもあります。
次項で説明しますね。
どちらの症状にも健康的な生活は有効です!
食生活や睡眠時間の改善も積極的に行っていきましょう!
治療法
肝斑とシミは原因や特性が異なるため、適切なケアと治療を受けることが大切です。
- 肝斑:トラネキサム酸の内服薬や、ホルモンバランスの調整・適切な外用薬を使った治療が行われることが多いです。
レーザー治療も有効ですが、医師と相談して慎重に行う必要があります。 - シミ:ハイドロキノンやレチノールを含む外用薬、レーザー治療などが選択肢としてあります。
肝斑は、正しいケアと治療で改善が期待できるため、気になる場合は皮膚科医に相談してみましょう。(自己判断は、かえって悪化させる可能性もあります)
IPL治療法(シミに効く光美容治療)
**IPL(Intense Pulsed Light)**は、フォトフェイシャルとも呼ばれる治療法で、光を使った美容治療の一種です。IPLは、シミやそばかす、赤み、毛穴の開き、肌のトーン改善など、さまざまな肌トラブルに対応できる治療法として広く用いられています。
深い層にあるシミや、肝斑に対しては効果が限定的(悪化する可能性アリ)で、レーザー治療や他の治療法の方が適している場合があります。
全体的に肌に効果がありますが、悩みがあるならそっちを治してからフォトフェイシャルするといいですね。フィルターを通して光を当てるので、お悩み別にエリアごとにフィルター変えることもできます。
機械によっても効果が違うので、希望の機械があるクリニックを探して予約しましょう!
ステラM22(Stellar M22)
ステラM22はIPLの効果だけではなく、他のレーザーやモジュールを搭載しており、さまざまな治療効果をカスタマイズして使用することができる美容機器です。
たとえば、シミと同時にしわやたるみを改善したり、毛穴の引き締めなど複数の効果を同時に得られることが利点です。
基本の治療は1万~2万円ほどですが、複数のモジュールを使った治療を受ける場合や、複合的な肌トラブルの治療を行う場合、費用が増えることがあります。
肝斑に対しては、別のモジュールを併用することで、治療が行える場合もあります。
ルメッカ(Lumecca)
ルメッカはIPL治療専用の機器で、シミ・そばかす・赤ら顔などの治療に特化しています。強力な光を使って、肌のトーンを均一にし、色素沈着や赤みを改善することが目的です。
従来のIPL治療よりも短時間でシミやそばかすが薄くなるという特徴があり、少ない回数で結果を出したい場合に向いています。
施術費用は、1回あたり2万円~5万円程度が相場です。少ない回数で効果が出やすいため、最終的に安価で済む可能性もあります。
ルメッカは、強力な光で治療する機器なので、肝斑に対しては不向きです。
レーザートーニング(肝斑に効果的)
レーザートーニングは、肌の色素沈着を治療する為に用いられる美容医療の一つです。
従来のレーザー治療との違いは、低出力のレーザーを使用していること。そのため、肝斑を悪化させずに治療することができます。
が、レーザートーニングは肝斑の治療に特化している為、軽度のシミであれば改善が期待できる場合もありますが、一般的にはより高出力のレーザーや前述のフォトフェイシャルが用いられます。
レーザートーニングは1回の治療で8,000円ほどの費用が掛かります。
肌へのダメージを少なくする低出力のレーザーを使用している為、複数回の施術が必要となります。
ピコトーニング(シミにも肝斑にも効く最新美容治療)
ピコトーニングは、ピコ秒レーザーを使ってシミや肝斑などの色素沈着を治療する最新の美容医療です。従来のレーザー治療よりも短い照射時間で、より精度の高い治療が可能な最新の施術方法です。
- 非常に短い時間でレーザーを照射する為、肌へのダメージが最小限に抑えられる
- 色素を細かく破壊するため、治療後の肌が早く回復する
- 複数回の施術で徐々に改善していく
従来のレーザー治療と異なり、シミやくすみの改善から毛穴の引き締め、しわやたるみのケアまで、多様な肌トラブルに対して高い効果を発揮する先進的なレーザー治療です。
ただし、個々の肌質や状態によって効果の現れ方は異なるため、専門の医師と相談し、自分に最適な治療プランを選ぶことが重要です。
ピコトーニングも1回の治療で10,000円ほどの費用が掛かります。
肌トラブルの内容にも寄りますが、複数回の施術が必要となりますし、施術後のケアも大切です。
ポテンツァ(シミには効果あり!肝斑は慎重に!)
ポテンツァは、RF(ラジオ波)マイクロニードリングという技術を使用した美容機器で、皮膚の再生を促し、肌のトーンや質感を改善するために使われます。毛穴の引き締め、シワの改善、肌のハリの向上、ニキビ跡の改善などに効果があると言われています。
一方で、シミや肝斑などの色素沈着にも一定の効果は見られますが、特に肝斑に対しては注意が必要です。
シミ:肌の再生力を高め、メラニンの排出が促されることで、シミが徐々に薄くなることが期待できる
肝斑:肝斑の色素沈着にも効果はあるとされているが、刺激により悪化の可能性もある
ポテンツァはクリニックや施術の範囲によって異なりますが、一般的には1回の施術で5万円~10万円程度が目安です。通常、1回ではなく数回の施術を受けることが推奨されるため、総額では20万円~50万円程度かかることも!
まとめ
シミと肝斑は似ているようで全く異なる肌トラブルです。
前述のように、間違った判断により悪化する可能性もあるので、専門医のいるクリニックを選択するようにしましょう!
自己ケアする場合は、どちらのトラブルにも効く、「紫外線対策」や「ビタミンC・Eの摂取」を。
ただし、それだけでは改善はほとんどみられないので、本気でシミ・肝斑を何とかしたい人は皮膚科や専門医のいるクリニックへ行きましょう!