今年のお盆のお墓参りは酷暑で大変!【墓じまい・仏壇じまい】を考えてみる。

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今年も無事にお盆を迎えられました!
いのこも早朝のお墓掃除とか、行ったのですが、朝の5時でも暑くて暑くて。
お隣のお墓のおばあちゃんも来ていたのですが、「年々暑くなって辛いわ~」と言っていました。

お墓に眠っているご先祖様も多く、親戚も多い為、「墓じまい」への道のりは遠いのですが、いま一度考えてみることに。
掛かる費用や永代供養の種類、補助金など、調べたことをまとめてみます。

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墓じまい・仏壇じまいとは

墓じまいとは、今あるお墓(墓石)を解体・撤去して更地にし、墓地の管理者に使用権を返すことです。さらに、仏壇も一緒に閉じて、位牌を永代供養やお焚き上げで処分することを、仏壇じまいと言います。(仏壇も管理が必要になるので、終活をするには仏壇じまいも必要となります。)

  • 永代供養・・・お墓の維持や管理ができない遺族の代わりに、寺院や霊園がお墓を管理し、遺骨を供養してもらうこと
  • お焚き上げ・・・仏壇や遺品などを浄火することで、天に返すこと

お墓を無くす、仏壇を閉じるというと感覚的に、どうしても罰当たりなイメージを持ちがちですよね。
でも、お墓を継ぐ人が居ないにもかかわらず、墓じまいをしなかった場合、そのお墓は、いわゆる無縁仏(管理する人のいないお墓)となってしまいます。無縁仏をそのまま放置してしまうと、行政や管理者によって撤去されることになり、かえって罰当たりになってしまうのです。

いのこ
いのこ

墓じまい、仏壇じまいは供養の方法を変えるだけなので、罰当たりではないです!
ただ、墓石を撤去し終わり、ということではなく、故人への最後の手続きであり、新たな供養のスタートです。
故人をどう思い、どう供養していきたいかを考え直す、いい機会だと思うといいですね!

墓じまいの相場

とは言え、墓じまいって何から始めたらいいの?と思ったので、まずは費用を調べました。

墓じまいの相場はかなり幅が広くて、合計で30万円~300万円ほぼ掛かるようでした。

  • 墓石の撤去・・・20万くらい
  • 行政上の手続き・・・数百~数千円
  • 新たな納骨先に関する費用・・・数万~数百万円(詳しくはこちら
いのこ
いのこ

これに関しては、お寺によってかなり差があるそうです。
京都や奈良の有名なお寺だと、数百万円かかるのは普通だそうですよ!

また、納骨先に関しては、寺院や霊園に永代供養する以外に、海や山に散骨したり、手元供養といって自宅に遺骨を保管したり加工して身に着けている方もいます。

散骨というと、映画「世界の中心で、愛をさけぶ」でオーストラリアでの散骨シーンがありましたね。
散骨なんて、好きなところで好きなようにすればいいじゃん!と思っていたのですが、現実には、自分勝手に散骨はすることはできません。
ちゃんと散骨にも法律があって、場合によっては犯罪になりますのできちんと業者を通してするのが安心です。

それぞれ費用感も変わってきますので、しっかり検討したいですね。

墓じまいの具体的な流れ

墓じまいの手順

墓地の所有権は、うちの場合は墓地の入口に連絡先の載っている看板がありました。
そこに連絡して墓石撤去の許可を得るんですね。

墓石を撤去して、清掃して、返還手続きをして、行政上の手続きをして、、、かなり手間がかかりそうですが、専門業者に任せるのも一つの方法だと思います。
お墓が遠くて行けなくても、全ての作業・手続きを代行してくれるので、お家にいながら墓じまいができます。

見積りは無料なので、一度調べてみるのはどうでしょう。

寺院墓地に墓石がある場合は、離壇(檀家から離れる事)が必要になります。
離壇する際には、トラブル(法外な離壇料を請求されたり、「埋葬証明書(遺骨が墓地に埋葬されていることを証明する書類)」を発行してもらえなかったり、というトラブル)になる事もあるそうです。
離壇に関しては業者に任せるのではなく、自身でお寺に「まずは、相談」という形で連絡するのがベストです
離壇料は、契約書に記載のない限りは支払い義務はありませんが、お布施としてお気持ち程度の金額を包むのが相場だそうです。

法外な離壇料を請求された場合は、専門家(行政書士など)に相談し、間に入ってもらうといいと思います。

新たな供養先

墓じまい後の、ご遺骨・ご位牌の新たな供養先は『永代供養墓に移す』、『散骨』、『手元供養』、『他のお墓に移す』、『分骨』などがあります。

永代供養墓に移す

永代供養とは、亡くなった方が後世までも安心して供養され、その霊が安らかであるということを願うことから生まれた言葉だそうです。お墓の維持や管理ができない遺族の代わりに、寺院や霊園がお墓を管理し、遺骨を供養してもらうことをいいます。

永代供養のタイプは主に3つあります。
それぞれにメリット、デメリットがありますが、『合祀墓ごうしぼ』についてはやり直しがきかないため、親族の方々とよく話し合ってから選択する必要があります。

タイプ納骨方法費用備考
単独墓墓石型のお墓に納骨する
一定期間経過後に合祀ごうしされる
30万~
 200万
墓石の金額により
費用に差がでる
集合墓ひとつのお墓に個別の納骨スペースが設けられ、そこを共有する
一定期間経過後に合祀ごうしされることが多い
20万~
 50万
納骨堂
樹木葬
合祀墓ごうしぼ骨壺から遺骨を取り出し、他の人のご遺骨と共に埋葬する3万~
 30万
やり直し出来ない!

散骨

散骨とは遺骨を粉末状にした「遺灰」を、海や山河などの土地などに撒き、故人を自然に還す方法です。
遺灰を土地に撒く行為なため、散骨には禁止されている場所や、ルール・マナーなどがあるため注意が必要となってきます。
自分で散骨することも可能ですが、業者に依頼して散骨する方が確実でしょう。

手元供養

遺骨をお墓に安置せず自宅に保管する、または身に着けられるよう加工して持ち歩くなど、身近で管理をすることを手元供養といいます。
手元供養のメリットは圧倒的な費用の安さ(30,000~100,000円)にあります。

ただし、手元供養をしている人が亡くなったあと、どう供養していくか考える必要がありますね。

月9「海のはじまり」で夏くんが海ちゃんにプレゼントしていました

2024年8月12日放送の月9「海のはじまり」で、夏くん(目黒 蓮さん)が海ちゃん(泉谷 星奈ちゃん)にペンダントを渡していました。
そちらも遺骨ペンダントです。
作中にでてきたペンダントがこちら!

遺骨ペンダント
出典元:フジテレビ「海のはじまり」

小学一年生の女の子にピッタリの可愛いペンダントです。
亡くなったお母さんの遺骨が入っているそうですね。
付属の天然石は「アマゾナイト」。「アマゾナイト」という天然石には、自然の力と友情という意味を持つ石言葉が込められています。

付属の天然石は、「水晶(清浄・癒し・健康)」、「ローズクォーツ(愛情・美しさ)」、「アマゾナイト(自然力・友情)」の三種類から選べるようです。
一度見てみてはいかがでしょうか?

楽天市場HP「遺骨ペンダント(星形)」

他のお墓に移す

墓じまいをして新たにお墓を建てる、または、墓石ごと別の場所に移動させることです。
墓参りをしたいけれど場所が遠い人は、この選択肢がいいかもしれません。

お墓を建てる際に必要になってくる費用は、大きく分けて3つです。

費用詳細金額
永代使用料永代にわたって墓地を使用できる権利(墓地代)50万~80万円
墓地管理費管理運営主に定期的に支払う費用年間数千円~数万円
墓石費用「墓石」、「外柵・納骨棺」、「施工費」数十万円~

永代使用料は面積や所在地により、かなり差が出ますので、早めに確認しておくことをお勧めします。

分骨

遺骨を複数の骨壺に分けて埋葬することです。
供養の選択肢を広げるために行われることが多いです。

墓じまいの補助金(自治体一覧)

墓じまいには、補助金が出る自治体があります。
が、補助金の出る自治体は多くありません。(無縁仏が増えている地域は補助金を出している可能性があります。)

いのこが調べてみていくつか補助金が出る自治体がありました。が、少ないです。
いのこの住んでいる愛知県では、どの自治体も補助金は出ないようでした。

北海道苫小牧市墓所返還事業(終了している可能性大です)
群馬県八王子山公園墓地 – 太田市ホームページ(花と緑の課) (city.ota.gunma.jp)
東京都都立霊園施設変更制度(※1)
千葉県市川市霊園一般墓地返還促進事業 | 市川市公式Webサイト (ichikawa.lg.jp)
千葉県墓所返還者等支援事業|浦安市公式サイト (urayasu.lg.jp)

一度、お墓のある自治体に確認してみてください。2024年7月に補助金が開始になった自治体もありましたよ!

都立霊園施設変更制度(東京都)

東京都の都立霊園では、施設利用者を対象に『施設変更制度』という制度があります。

「ご自分の代でお墓を継ぐ人がいなくなる一般埋蔵施設等の使用者の方を対象に、現在お使いの墓所を返還して、納められている遺骨を合葬埋蔵施設に共同埋蔵する、という制度です。年に3回募集をしておりますので、ご希望の方は、現在ご使用中の霊園窓口にご相談ください。」
出典元:TOKYO霊園さんぽ (tokyo-park.or.jp)

遺骨を合祀することになるので、二度と元に戻すことは出来なくなります。
親族で話し合って、決めることをおすすめします!

まとめ

お葬式の費用はみんな残すのに、お墓に関して事前に考える人って少ないですよね。
今までは子どもが引き継いで当然だったお墓の管理ですが、今後はそれも常識ではなくなるかもしれません。

終活で自分のお葬式プランを考えるのと同じように、供養先を考えるのも当然の時代が来るかも…
実際に自分の代で墓じまいをするかはまだわかりませんが、親族で一度話し合ってみようと思います!

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